pianissimo.

おずおずと目を開けて、ライガの腕の中からもう一度大輝たちの方を見た。


見たくないけど、見なきゃいけないような、そんな変な義務感に何故だか逆らえなくて。



大輝は両手で顔を覆いながら、ゴロンと横向きに転がって身体を丸める。そうしてぱったりと動かなくなった。



しばらくして、「うー」というサイレンみたいな声を、大輝は小さく漏らし始めた。それは次第にボリュームを上げ、最終的には狂ったような雄叫びに変わった。


「ふっざけんなっ! 俺、障ガイ者だかんね? わかってんの?

いてーよー、かおー、はなー、いてー。足もいてー、また足がいてー、ライガにやられた足がいてーよー」


大輝は大声で喚き散らした。顔も、鼻を覆っている手も真っ赤に染まっていて、思わず目を逸らしたくなる。



「足いてー、いてーよ、チキショー」


どうしてだか、顔や鼻より足の痛みを猛烈に主張する。弱者アピールでもしているつもりだろうか。