pianissimo.

「放っておけ。お前にはもう関係ねぇだろ? お前は今日から――

俺の女だ」


勇輝の言葉に驚愕した。勢いよく隣を見上げれば、勇輝は不思議そうに小首を傾げる。



「話が違う。そんな……そんなの……」

何かがおかしい。けれどそれが何か、わからない。


「俺は遊びで女は抱かねぇ」

勇輝が酷く不似合いな正論を口にする。その顔は真剣そのもので、冗談を言っている訳では……ない?



「だからって、好きでもないのに彼女にするとか、おかしいよ。何か……違うと思う」

おずおずと反論すれば、

「お前のこと……俺はそこそこ気に入ってっけど?」

勇輝は平然とそんなことを言う。


そして、

「後悔させねぇって言ったろ?」

本当にその口から出たのだろうかと疑う程に、優しい声音で勇輝は囁いた。