「待てよ」
背後から細い声に呼び止められ、勇輝と共に振り返った。
自分の目を疑った。
ライガが呻き声を小さく漏らしながらムックリと立ち上がる。
一体どこに、そんな体力が残っていたのか。
ライガは前屈みになって、軽く折った膝に両腕を突き立てることで上半身を支えている。そうして、しんどそうに肩で息をしながら、鋭い眼光をこちらに向けていた。
「駄目だ、そんなの俺は納得いかねぇ」
今度はいつもの良く通る声を、酷く苦しそうに絞り出した。
もう、喋らないで欲しい。
これ以上、ライガの身体を痛めつけて何になるの? しかも自分自身で……。
「お前が納得しようがしまいが、女の方は納得してんだ。気に入らねぇってんなら、そこで朝までブツブツほざいてろ」
冷ややかに吐き捨てると、勇輝はクルリと身を翻した。私もそれに倣ってライガに背を向けた。
ごめん、ライガ。
あなたが傷付くのを、もうこれ以上見たくないんだ。
私の我が儘を、どうか許して。
背後から細い声に呼び止められ、勇輝と共に振り返った。
自分の目を疑った。
ライガが呻き声を小さく漏らしながらムックリと立ち上がる。
一体どこに、そんな体力が残っていたのか。
ライガは前屈みになって、軽く折った膝に両腕を突き立てることで上半身を支えている。そうして、しんどそうに肩で息をしながら、鋭い眼光をこちらに向けていた。
「駄目だ、そんなの俺は納得いかねぇ」
今度はいつもの良く通る声を、酷く苦しそうに絞り出した。
もう、喋らないで欲しい。
これ以上、ライガの身体を痛めつけて何になるの? しかも自分自身で……。
「お前が納得しようがしまいが、女の方は納得してんだ。気に入らねぇってんなら、そこで朝までブツブツほざいてろ」
冷ややかに吐き捨てると、勇輝はクルリと身を翻した。私もそれに倣ってライガに背を向けた。
ごめん、ライガ。
あなたが傷付くのを、もうこれ以上見たくないんだ。
私の我が儘を、どうか許して。



