pianissimo.

身勝手で横暴な要求に、腹の底がカッと熱くなる。


でも、選択肢なんか無いも同然だ。従わなければ、ライガは更に痛めつけられる。



「私を……抱いてください」

「それで誘ってるつもりか?」

勇輝は、心底呆れたと言わんばかりの失笑を漏らした。



じゃあ、一体どうすれば……。私にどうしろって言うの?


もしかしたら、勇輝は私を抱く気なんか更々ないんじゃないだろうか。女なら誰でもいいって訳でもないだろうし。



でも、抱いて貰わないと困る。ライガを助けて貰わないと。



未だ私のブラウスの襟を握りしめている勇輝の右手を、両手で包み込んだ。そうしてそれをそっと剥がして、私の胸へと持って行き、片方の膨らみに触れさせた。


「あなたに楽しんで貰えるように、全力を尽くします」


随分大袈裟な言いようだと自分でも呆れた。こんなんで勇輝が満足するとは到底思えなかった。



けれど勇輝は、胸を包み込んでいた右手を違和感なく自然に外すと、私をその厚い胸に抱いた。


後頭部を愛おしげにゆっくりと撫でて、何故だか愛でるような優しさを見せる。