pianissimo.

「俺は白虎に呼ばれてここへ来た。ヘボ『デッド』に用はねんだよ、引っ込んでろ」

ライガが、今度は『デッド』を挑発する。


「てめっ、こっちが大人しく聞いてりゃ図に乗りやがって」

怒声を轟かせ、姫花ちゃんの兄が右足を一歩前へと踏み出した。すぐさま勇輝が、スッと左腕を水平に上げてそれを制した。


「今はコイツらも白虎だ。無駄に刺激すんじゃねぇ、めんどくせー」

そして、ライガに向かって、落ち着き払った低い声で言う。



「知るかよ、そんなもん。デッドはデッドだ。確か、揃いも揃ってクソみてぇなチキン野郎の集まりだよな? 俺の相手はお前らじゃねんだよ。根性鍛えて出直せ、バーカ」

一息で言い切ると、ライガはニカッと笑った。けれどその目は野性的で獰猛な鋭い光を放っている。



「ぶっ殺す」

ボソリ、姫花ちゃんの兄が低く唸った。


と同時に、ライガの背後に居た大勢が一斉に襲い掛かった。



いくらライガでも、こんなの無茶だ。多勢に無勢って、正にこのこと。