pianissimo.

私が喚いている間、伏し目がちにほんの少し俯いてじっとしていたライガ。ゆっくりと顔を上げそして、ようやくその視界に私を入れた。


「ん、俺、バカだから――

ごめん」


ライガは柔らかい声で呟くと、バツが悪そうに苦笑した。



「謝らないで! 謝ってなんか欲しくない。ライガ、自分を大事にするって約束したじゃん! 嘘つきっ!」

「先輩だって、約束守ってねーじゃん。俺ばっか責めんなよ」

ライガは苦笑したまま、チクリと指摘する。


私が白虎に囚われたことを言っているんだ。ライガが自分の身を危険にさらしてまでここへ来たのは、本はと言えば私のせいだ。

わかっている、そんなの。全部、私のせい。でも……。



「だってこれは……不可抗力だよ、どうしようもなかった。私はちゃんと約束守ってるっ!」

私の苦しい言い訳に、ライガは小さく声を漏らして笑った。



「もういいだろ? あんたは下がってろ」

勇輝が割って入れば、またさっきの男二人が私を挟み込んで腕を捕る。