一分もしないうちに、私の携帯電話の着信ランプが点滅し始めた。
「ほらね」
私に向かって得意気に微笑みながら、大輝は携帯を自分の耳へと持って行く。
けれど、勇輝が「貸せ」と、有無を言わさぬ威圧的な声を発し、横からそれを奪い取った。
「ライガか?」
勇輝が電話越しの相手に向かって問う。少しの沈黙の後、
「ああ、無事だ。今んとこはな」
意味深な口調で言って、薄い笑みを浮かべた。
ライガの声はこちらまで聞こえない。けれど、勇輝がおもむろに携帯電話を私の耳に当てて来た。
腕は相変わらず両脇の男に捕えられたままで、自由にならない。
耳に密着しているそれを、払い除けることも出来ず、ただ、勇輝を睨み付けていると、
「本当に無事かどうか知りてんだと。声、聞かせてやれ」
何の感情も見せず、事務的な口調で勇輝は言った。
「ほらね」
私に向かって得意気に微笑みながら、大輝は携帯を自分の耳へと持って行く。
けれど、勇輝が「貸せ」と、有無を言わさぬ威圧的な声を発し、横からそれを奪い取った。
「ライガか?」
勇輝が電話越しの相手に向かって問う。少しの沈黙の後、
「ああ、無事だ。今んとこはな」
意味深な口調で言って、薄い笑みを浮かべた。
ライガの声はこちらまで聞こえない。けれど、勇輝がおもむろに携帯電話を私の耳に当てて来た。
腕は相変わらず両脇の男に捕えられたままで、自由にならない。
耳に密着しているそれを、払い除けることも出来ず、ただ、勇輝を睨み付けていると、
「本当に無事かどうか知りてんだと。声、聞かせてやれ」
何の感情も見せず、事務的な口調で勇輝は言った。



