pianissimo.

「履歴は?」


「あー履歴ね……ちょっとー凜子ちゃーん、お母さんメッチャ心配してるよ? あとイクカ? フミカ? ちゃんもー。

お母さん、お母さん、イクカ、お母さん、イクカ、イクカ……

……オレ?」


「それだ」


「ライガ、見ー付けたっ。『愛しの凜子ちゃんがどうなっても知らないよー』……送信っと」


大輝はやけに楽しそうだ。この男、本当に最低。

ムカつく……。



「あなたたち、一体、何がしたいの?」

思いっきり睨み付けて唸った。大輝の方は話にならないから、もちろん勇輝に向かって。



勇輝はふっと鼻を鳴らして、その表情も微かに緩めた。


「携帯掛けたって、どうせ出ねぇだろ? けどメールだったら……」

「凜子からだー、わーい! って、大喜びでソッコー見るよねー?」

勇輝が話している途中で、大輝が横から割り込んで来る。



いちいち腹が立つ。吐き気がするほど憎たらしい。

心底嫌いだ、大輝が……。