pianissimo.

「抑えろ」

勇輝が一言発すれば、途端、二人の男が両脇から私の腕を抱え込んだ。必死に両足で地を蹴って逃れようとしたけど、当然のごとく無駄で。


勇輝が私のブラウスのボタンに手を掛けた。


「何もしないって……何もしないって言ったじゃん、嘘つきっ!」

身体を捩って暴れながら喚いてみたけど、勇輝は落ち着き払ったまま、

「それっぽく演出するだけだ。悪いな」

言って、ボタンを上から三つ、ポツッ、ポツッ――と、両手で丁寧に外した。



周りに居る大勢の男たちの視線が、突き刺さっているような気がして痛い。

はだけたブラウスの隙間から下着のレースが覗いていて、死ぬほど恥ずかしい。



「はい、凜子ちゃん、笑ってー」


反射的に、声がした方へと視線がいく。

大輝がこちらに向かって携帯電話を構えていて、目を凝らしてみれば、それは私のものだった。



携帯電話のカメラで、写真を撮ろうとしている……?