pianissimo.

と、不意に勇輝が口を開く。

「俺らは、あんたに用はない。大人しくしてれば何もしねぇし、ライガにさえ会わせてくれりゃ、即、解放する」

落ち着いた穏やかな口調。まるでそれは本心のように聞こえるけど……本心であるはずがない。だって、大輝は――


「でも……『用が済んだらボロボロになるまで抱かせてやる』って……」

必死になって言葉を紡いだ。その声は、変に震えているし小さくて弱々しい。周りの喧騒に掻き消されてしまったんじゃないかと不安になる。



けれど、勇輝は聞き取れたみたいで、

「誰かにそう言われたのか?」

表情変えずに聞き返して来た。


無意識的に大輝の方へと視線が行く。



「大輝、お前……」

「は? この女、何言っちゃってんの? 全部ハッタリだって。俺がそんなこと言う訳ねーし? 俺を嵌めようとしてんだって。気付けよ勇輝ぃー。

さっすがライガの女だな。根性腐ってんな、クソだな、マジで」


勇輝の言葉を遮って、大輝は捲し立てた。