pianissimo.

もう何だか感覚が麻痺してしまって、ちょっとぐらい触れられても抵抗はない。凄く嫌だけど……。


いちいち反応することに疲れてしまったのかも知れない。



バイクに跨ったままの者、地べたに座り込んでいる者、とにかく大勢の男たちでひしめき合っていて、その隙間をぬって移動する。彼らの纏わりつくような視線が、酷く不快で吐きたくなった。


囃し立てる声を次々に浴びせられ、卑猥な言葉で侮辱され、耐え切れなくなって固く目を閉じ俯いた。



「ちょっ、やめろって」

何故だか大輝が私を庇う。男たちの視線から隠すように、身体を横向けて私を覆った。


「凛子ちゃん、男はライガしか知らねんだからさー、ね?」

そして、私の顔を覗き込んで同意を求める。


ドッと笑い声が沸き起こった。


酷い、あんまりだ。私が何をしたの? 何もしてないじゃん。



ただ――

ライガに恋しただけ……。