pianissimo.

「はい、ティッシュ、ティッシュ」

言いながら、ボックスティッシュを箱ごと渡してくれた。


「ありがとう」

礼を言いながら受け取り、二枚貰って涙を拭う。



「ライガくんに会いたいです」

「うん」

「会いたくて会いたくて、苦しいです。会いに来てくれないと嫌いになっちゃうって、伝えてください」

「そんな嘘、通用すっかなぁ。までも、伝えとくな」

「はい、お願いします。あと、嘘じゃないですよ? 脅しです」


ははっと、ヒロさんが軽い笑い声を漏らす。つられて私も、泣き濡れた顔のまま笑った。



「サツが動いた。あいつらデカくなり過ぎたし、善良な市民襲ったし、まぁ当然だわな」

「『善良な市民』?」

「あれ? そこは突っ込むとこじゃねぇぞ」


ヒロさんはまた、愉しげに肩を揺らして笑う。