ヒロさんが入院しているのは、5階、整形外科病棟。四人部屋の窓際ベッド。
静江ちゃんの後について、病室を奥へと進む。
けれど、居るはずのヒロさんは居なかった。
カーテンは開けっ放し、オーバーテーブルの上には封の開いたスナック菓子、プラスチックのスプーンがささったままの、プリンか何かの空容器、そして、携帯電話まで置き去りにされている。
「まーた、タバコだな」
静江ちゃんが、呆れたようにポツリと呟いた。
と、小柄な若い看護師さんが慌ただしく駆け込んで来て、
「あれっ、ライガくん居ない……」
フウと息を吐きながら、がっかりしたように肩を落とす。
「午後からレントゲンあるって言ったのに」
彼女は小さく口を尖らせ、不満げに漏らした。
静江ちゃんの後について、病室を奥へと進む。
けれど、居るはずのヒロさんは居なかった。
カーテンは開けっ放し、オーバーテーブルの上には封の開いたスナック菓子、プラスチックのスプーンがささったままの、プリンか何かの空容器、そして、携帯電話まで置き去りにされている。
「まーた、タバコだな」
静江ちゃんが、呆れたようにポツリと呟いた。
と、小柄な若い看護師さんが慌ただしく駆け込んで来て、
「あれっ、ライガくん居ない……」
フウと息を吐きながら、がっかりしたように肩を落とす。
「午後からレントゲンあるって言ったのに」
彼女は小さく口を尖らせ、不満げに漏らした。



