pianissimo.

二つの漆黒が微かに揺れる。それだけでもう、胸が破裂しそうなぐらいに苦しくて。


ライガが今から伝えようとしていることは、きっと私にとって、とんでもなく残酷な事実に違いない、と。覚悟というより諦めに近い受け入れ態勢を整えた。



「俺、しばらく消える。だから、凜子先輩とも会えない」

言って、泣きそうな顔で笑うから……。

私まで泣きたくなった。


諦めるなんて、やっぱりそんな単純に、簡単に、巧くできるものじゃない。



「どうして?」

すぐに私は理由を問う。そうしてライガを追い詰める。


「『デッド』が『白虎(ビャッコ)』に吸収された。兄貴もやられた。次は……俺だ」


『デッド』とか『白虎』とかは、多分チーム名。そしてお兄さんも『やられた』っていうのは、襲われたってことかな。

『潰された』んじゃなくて『吸収』……。ということは、チームの勢力が拡大したってことになるのかな?


良くわからない。