pianissimo.

うちのすぐ近くに神社があるからそこへ。本殿と舞殿と手水舎しかないそこは、こんな夕飯時には誰も来ない。


小学生の頃、通学団の集合場所はここだった。



私の腰ほどの高さの舞殿。その端っこに、二人並んで腰掛けた。


ライガは私の方は見ず、膝の間で組んだ手に視線を落としている。その横顔が、なんだかとても憂いを帯びているように見えて。


嫌な胸騒ぎがして仕方がなかった。



不意に私の方へ視線を寄越したライガ。

「俺さ、」

言いかけるも、すぐにまた口をつぐんでしまう。


「ん、何?」

無理矢理に微笑んで、できるだけ緩やかに先を促した。