pianissimo.

二人共、事態が落ち着くまで身を隠しているのだと、皆が想像だけで話していることまで郁香は教えてくれた。



もしかしたら、二人は一緒なのかも知れない。そんな風に思うだけで息苦しい。


また醜い感情に自分が支配されそうで怖い。

けれど、考えないようにしようと思えば思うほど、意識は一層そちらに向くから困る。





さらに二日後の夕方。


自分の部屋で机に向かうものの何も手につかず、ボサーッとしていた。両肘を机の上について、手の平に自分の顎をのっけて。



どれぐらいの時間、そうしていたのか。


充電器に差し込んであった携帯電話の着信音が鳴り出し、それにより、ハッとして我に返る。


見ると、光る画面の中にくっきり表示されていたのは、『オレ』の文字。