pianissimo.

「じゃあ、屋上で私にキスした時はもう……」

「ん」

短く答えて、ライガは照れ臭そうに苦笑する。



「好きでもない子にキスしないっしょ? フツー」

「え? そうなの?」

「『そうなの?』って、先輩は違うの?」

「ちっ、違わないよー」


大慌てで否定し、ちょっとムッとして膨れた。どうしてそうなるのだ、おかしいでしょ、男と女は違うでしょ。



ふわっと。一瞬にして何かに包まれたと思ったら、私はライガに抱き寄せられていた。

上半身が不自然に傾いていて、腰も変な感じで曲がっている。