「言いたくないなら別にいいや」
ライガは本当にどうでも良さそうにそう言った。
なんだ、何の気なしに聞いてみただけか。それなのに私ったらバカみたいに警戒して、とんでもなく恥ずかしい。と同時に、どういう訳だか酷くがっかりしている自分に気付く。
「五十嵐凜子(イガラシ リンコ)」
俯いたままボソリと答えると、「え? なんて?」とライガが私の口元に自分の耳を近付けて聞き返す。だから近いんだって、もう……。
「り、ん、こっ!」
急激なボリュームアップに、ライガは弾かれたように身を引き、耳を片手で塞いで私を恨めしそうに見た。
ライガは本当にどうでも良さそうにそう言った。
なんだ、何の気なしに聞いてみただけか。それなのに私ったらバカみたいに警戒して、とんでもなく恥ずかしい。と同時に、どういう訳だか酷くがっかりしている自分に気付く。
「五十嵐凜子(イガラシ リンコ)」
俯いたままボソリと答えると、「え? なんて?」とライガが私の口元に自分の耳を近付けて聞き返す。だから近いんだって、もう……。
「り、ん、こっ!」
急激なボリュームアップに、ライガは弾かれたように身を引き、耳を片手で塞いで私を恨めしそうに見た。



