pianissimo.

「『色んなお姉さんと遊んでた』ってのは?」


もうこの際、気になっていることは全部聞いてしまおう。ライガは答えられないことは言えないって、はっきり言うから。



「煙草代欲しさに、お小遣いくれる女の相手した」


言って、ライガはまた自嘲気味に、声は出さず空気だけ漏らして笑った。中学の頃既に、ライガの身長は170を優に超えていたのだそう。だから高校生だと偽っても、誰一人疑わなかったと、そんなことまで話してくれた。




「見てわかるだろうけど、俺んち貧乏でさ。親父、俺らがまだ小っさい時に事故で死んじゃって。そん時、会社立ち上げたばっかで、借金だけが残った。

ずっとひもじい思いしてきたからね、女から貰った金はほとんど、煙草と食いもんに使った。一ヶ月もしないうちにちょっと太って、服がきつくなって焦ったし」


笑い混じりに明るく話すライガが、余計に痛い。


でも嬉しかった。ライガのこと、沢山知ることができた、ただそれだけで私の心は満たされた。