「俺さ、野球が好きで……」
ライガ自身も何から話していいのかわからないみたいだった。何度もライガの話は途絶え、その度にライガは私の頭にぎゅうと自分の顔を押し付ける。
きっと考えているんだ、そう思って私はじっとしたまま、ただひたすら次の言葉を待った。
ライガの話はやっぱり酷く曖昧で。でもそれは、『俺のことだけなら話せるけど』って先に言われていたから、そして私もそれを承諾したから仕方がない。
ライガは小学生の頃から野球少年で、中学へ入学してからも、もちろん野球部に所属。ショートを守っていたってことは、以前、野球の話をした時に聞いた。
当時、野球がライガの全てだった。
けれど、三年生に進級してすぐ、同じ野球部の男子を意識不明になるほど殴って、野球部を自主退部させられた。
それは――
夏の大会の、一ヶ月前の出来事だった。
ライガ自身も何から話していいのかわからないみたいだった。何度もライガの話は途絶え、その度にライガは私の頭にぎゅうと自分の顔を押し付ける。
きっと考えているんだ、そう思って私はじっとしたまま、ただひたすら次の言葉を待った。
ライガの話はやっぱり酷く曖昧で。でもそれは、『俺のことだけなら話せるけど』って先に言われていたから、そして私もそれを承諾したから仕方がない。
ライガは小学生の頃から野球少年で、中学へ入学してからも、もちろん野球部に所属。ショートを守っていたってことは、以前、野球の話をした時に聞いた。
当時、野球がライガの全てだった。
けれど、三年生に進級してすぐ、同じ野球部の男子を意識不明になるほど殴って、野球部を自主退部させられた。
それは――
夏の大会の、一ヶ月前の出来事だった。



