pianissimo.

ライガの声が震えているような気がした。今にも泣き出しそうなライガは、私なんかよりずっと辛そうに見える。



「答えて……くれるの?」

そう尋ねたら、ライガは涙を堪えるようにキュッと口を横に結んで、小さく二回頷いた。



「中学の時、何があったの?」


それは、私が知りたいことの全てだった。



「俺のことだけなら話せるけど……。他の誰かが絡んでることは言えない。それでもい?」

「うん、もちろん」

「先輩、もっと泣くかもよ?」

言ってライガは意地悪く笑う。


「そんなことないよ。話してくれたら泣きやむよ」

負けじと言い返し、泣き濡れた顔のままで私も笑った。



ライガは両腕で私を包んで、ぎゅっときつく胸に抱いた。そして、

「このままで聞いて」

と、耳元で囁かれ、私は腕の中でコクリ、小さく頷いた。