pianissimo.

「こんな中途半端に……ごめんね」

ライガは私の肌蹴た制服ブラウスを片手でそっと直しながら、申し訳なさそうに苦笑した。


今日は全部は脱がなかった。多分、そのことを謝っているんだと思う。でもそれが自然な流れだったような気がしたし……。


顔を小さく横に振ると、ライガはフッと空気を漏らして穏やかな笑顔を見せた。




と、原付のエンジン音が聞こえて来て、それはライガの家の前で止む。


ライガはチッと舌を鳴らし、「こういう時に限ってはえーな」と苦々しくこぼしたと同時に、私の身体がふわりと宙に浮いた。


ライガは私を軽々と抱き上げた。そうして部屋の奥の押入れへと素早く移動し、右足だけで器用にその扉を開けた。

私を上段にそっと降ろすと、「ごめん、兄貴何とかすっから、その間に服……」声を顰めてライガは言う。


コクリと頷いたら、ピシャリと扉は閉められた。



暗いよ。何も見えないよ。

仕方がないから、手探りで制服をきちんと着直した。