Tシャツにハーフパンツのライガ。制服姿しか見たことがなかった私にとっては、新鮮に映って胸が高鳴る。何でもないラフな格好をしていても、ライガの人を惹きつけて止まないオーラは全開で。
素敵だ。見惚れるほどに……。
「そこで転んで……。怪我しちゃって」
ようやく発した声は、変に上ずっていて余計に恥ずかしかった。
「ここ、通り道じゃないよね?」
痛いところを突かれ、何故だかそれが引き金になって、私の口から言葉が溢れ出す。
「ライガの家が、ここのお隣だと思ってて、だからライガは『成瀬ライガ』だと思ってたのに、ライガは苗字で、名前は智晴で、だから……」
訳もなく泣きそうになりながら、必死で紡いだ言葉は支離滅裂で。自分が凄く動揺しているのだと、それによって気付く。
「先輩、落ち着いて。今、消毒探してくるから」
近寄ることなくそのままの距離を保って、ライガは私に向かって右掌をかざし、穏やかな優しい口調で言った。
コクリ、項垂れるように力なく頷けば、ライガは再び奥の部屋へ消えた。
素敵だ。見惚れるほどに……。
「そこで転んで……。怪我しちゃって」
ようやく発した声は、変に上ずっていて余計に恥ずかしかった。
「ここ、通り道じゃないよね?」
痛いところを突かれ、何故だかそれが引き金になって、私の口から言葉が溢れ出す。
「ライガの家が、ここのお隣だと思ってて、だからライガは『成瀬ライガ』だと思ってたのに、ライガは苗字で、名前は智晴で、だから……」
訳もなく泣きそうになりながら、必死で紡いだ言葉は支離滅裂で。自分が凄く動揺しているのだと、それによって気付く。
「先輩、落ち着いて。今、消毒探してくるから」
近寄ることなくそのままの距離を保って、ライガは私に向かって右掌をかざし、穏やかな優しい口調で言った。
コクリ、項垂れるように力なく頷けば、ライガは再び奥の部屋へ消えた。



