pianissimo.





真実を知る時は――

それから二日後にやって来た。




金曜日は、放課後の補習授業を受けてようやく、私たち進学クラスの生徒は解放される。



今日は珍しく雨は降っていなかった。快晴ってほどでもなかったけれど、雲の隙間からは綺麗な透明に近い水色が覗いていた。


五時半を過ぎても、まだ明るいのをいいことに、私は遠回りして『成瀬』という表札の家に向かった。


特に何の目的もなく。



確か、この辺り……。進行方向に向かって右側に何の変哲もないごく一般的な一戸建て住宅が建ち並び、その反対、左側は延々田んぼが続いている。


あ、ここだ。ライガの家かもしれない、そうじゃないかもしれない『成瀬邸』。その隣はかなり昔に建てられたであろう長屋。三世帯分ぐらいがくっついている? パッと見ただけでは良くわからない。