pianissimo.

「ライガの一番は姫花ちゃんだって、姫花ちゃんもきっとわかってる。でも、ライガがこうして私なんかに構うのは、やっぱり嫌なんだと思う」



もう――

終わりにしなくちゃ。



身勝手で不実で非建設的な関係。自分の気持ちを殺してでも、終わらせなくちゃ。




「姫花は……俺の一番じゃないから怒ってる」




頬に触れていた拳の指がすっと私の頬を撫でながら開き、そのまま首筋を丁寧に優しくなぞって下りる。身体の芯部がざわめいて、私の心は不安定に揺れた。



どういうこと? 私は期待してもいいのですか?



ライガの大きな手は、肩に掛かる中途半端に伸びた私の髪の中へと潜り込み、そうして、うなじを支えるように包み込んだ。



「ライガの一番は……」

こういう時、言葉を紡ぐのはとんでもなく難しい。