pianissimo.

手の平から視線を上げてライガを見た。沈みかけた日に横から照らされたライガの顔は、まるで絵画のように幻想的で。


綺麗……だと思った。

特に美形って訳ではないのだけど、綺麗。いつまでも眺めていたい、そんな惹き込まれるような魅力がある。



ライガが握った拳をゆっくりと持ち上げた。その指の山で、私の頬に遠慮がちに微かに触れて、

「会いたかった」

躊躇うことなく言い切った。



「姫花ちゃん、怒ってた?」

「怒ってる」

「だよね」


現在進行形か……。それなのにライガは私のところへ来てくれた。どうして?