pianissimo.

今日のライガ、本当にいつもと違う。まるで別人だ。表情や態度もだけど、口調まで……。



「学校でも持ってないこと良くあるもんねー、ニコチン中毒のくせにー」

「中毒じゃねぇわ」


「でさぁ、そういう時、私の『メンソ』あげてるんだよー。トモくん、『勃たんくなったらゴメンネー』なんて謝りながら吸ってるよねー」

「んなこと言わねぇーし。てかお前、調子こいてんなよ。キレるぞ、てかもう、キレそうだわ、俺」

「やだなームキになんないでよー。冗談じゃーん」


姫花ちゃんは、ひゃははっと甲高い笑い声を上げた。



ライガ、凄く怒っている? 何なのコレ? 二人のこんな異様なやり取りを目の前で見せられて、私はどうしたらいいんですか? 居心地がとんでもなく悪い、帰りたい。



そして、気付いたことが二つ。

姫花ちゃんは、私にライガとの熱々ぶりを見せつけたい。姫花ちゃんは、ライガのことを何故だか『トモくん』と呼ぶ。