pianissimo.



電話もメールも、きっとライガの方からは来ない。


だったら私から。そう思って、メール作成画面を何度も開いたけれど。3行ぐらい打ち込んでは消し、すぐまた打ち込んで、を何度も繰り返したけれど。結局、送信ボタンを押す勇気が私にはなかった。




そうして、瞬く間に三日が過ぎた。



ライガとは学年が違うから、同じ学校といえど滅多に顔を合わせることもなく。ライガの存在が、遥か彼方へ遠ざかって行くように感じて怖かった。



けれど、あの日の甘い記憶は、薄れるどころか一層濃くなって私の中に残ったままだ。私の身体は未だにライガの温もりを覚えている。


もう二度と、ライガに触れることすら許されないとしても、神秘的で幻想的な思い出として、きっとずっと、私を癒し続けてくれる。

そう信じたい。