pianissimo.

恐る恐る顔を上げてライガを見た。「ん?」と小首を傾げるライガの、私に向けられた笑顔はやっぱり眩しい。



「『気持ちいいこと』って何? 私、勘違いなんかしないからね? そういうことじゃないんでしょ? きっと別の何かなんでしょ?」


『勘違いなんかしない』って言っている時点で、もう勘違いしていることバレバレなのに。いつもの如く言ってしまってから気付く。穴があったら本当に今すぐ入りたい、落ちたい、ストーンと。



「多分……勘違いじゃないよ? そういうことだよ? 他にどんな意味があんの? 逆に教えて欲しいんだけど」

「うっ、うそだ、絶対私の勘違いだ」

「嘘じゃねぇーって」


またライガの胸に顔を押し付けられ、むぎゅうっときつく抱き締められた。そうしてライガが私の耳元に唇を寄せた。吐息に耳をそっと撫でられ、ゾクリ、身体の芯部が震える。