pianissimo.

「そんなに怖いの? 『殺(ヤ)られる』ほど?」


「今は全然。けどあの人、高校行ってもまだ、ヤンチャやってたからね。そういうのって噂だけいつまでも残るんじゃねーの? 今はどーとかそういうの関係なく、会ったこともないようなヤツラが上から聞いたことをまた下に伝える、みたいな感じ?」


「ふうん。そういうもんなんだ」


「いや、単に俺の想像だけど」



「それにしても……。さっきの人たち、ほんっきでムカついた。今度喧嘩売ってきたら絶対言い返してやる」


「無理すんなって。ビビってたくせに」


ライガがまたクツクツ笑う。



こんな風に顔を埋めている胸が小さく弾むたび、私の気持ちも弾むから不思議だね。

こうしていると、ライガの気持ちがそのまま伝わってくるみたいだ。耳を澄ませば本心が聞こえてくるんじゃないかな、なんてバカみたいなこと思ったり。