pianissimo.

「もっと……したい?」

今度はちゃんと最初から疑問形。それはそれで戸惑ってしまう。ああ、聞かれたら答えなきゃならないんだ、と。今更ながらに思う。



口をほんの少し開いたけど、どうしても返す言葉が見付からなくて……。

ライガは黙ったまま、じっと私の返事を待っている。優しい眼差しはそのままに、けれども不安げな表情が見え隠れする。



「ん」

ようやく出て来た返事は、声というより喉の奥が鳴っただけ。それでもライガには聞き取れたらしく、花が咲くみたいにふわっと笑った。


ライガの顔がゆっくりと近付いて来て、やがて、私の視界を埋め尽くした。


けれど……。

それはギリギリのところでピタリと止まる。長くも短くもなく丁度いい長さの睫に、何故だか視線が釘付けになった。ライガの瞳が何かを訴えかけるように微かに揺れる。

それに促されるように、私はそっと瞼を落とした。