pianissimo.

「どうして……ライガはそうやっていつも決めつけるの? 今のは『思った?』って疑問形で聞くべきでしょ?」

ライガの両腕に未だ挟まれたままの私の身体は、ガチゴチに固まっていて動かせない。けれどもどうやら口だけは自由が利くみたいだから、顔は相変わらず下を向けたまま、言葉だけで抵抗してみた。



「決めつけてる訳じゃ……」

そう、戸惑いがちに、何故だか自信なさげに弱々しく口にするライガ。その直後、背後のライガがスッと立ち上がる気配を感じた。


背中に感じていた体温がスーッと消えて、たちまちひんやりと寂しさを感じて切なくなった。



「願望――かな? 疑問形で聞いて『違う』って否定されるのが怖い……的な?」

「そこは疑問形なんだ」

思わずクスリと笑ってしまう。頬が緩んだまま、ゆっくりと背後に立つライガを見上げれば、ライガも柔らかい笑顔を浮かべて私を見下ろしていた。