pianissimo.

ライガは四つ這いになって、じわりじわりと距離を詰める。私もその度に、座ったまま手と足とお尻を駆使して後退さった。



「捕獲!」

急に抱き付かれ、その場に押し倒された。だったら最初からそうすればいいのに。ライガはきっと私の反応を見て楽しんでいるんだ。


こういうの全部、ライガの『お遊び』なんだ。『現実逃避』という名の『お遊び』。

私は遊ばれているのでしょうか? 色んな意味で……。



私を両腕で包み込んだまま組み敷いて、そうして艶やかな瞳で見下ろすライガ。近い。そして熱い。



聞きたい、ライガの本心を。知りたいよ、教えてよ。



「ねぇライガ、これも……現実逃避?」