pianissimo.

ライガが背後から私を抱きすくめた。ヤバい。これ本当にヤバい。


「ライガ、何もしないって言った」

「何もしてねぇよ?」

平然と返しながら、ライガは更に頬まで寄せてくる。うわっ、真面目にこれ凶器。良くわかんないけど、瞬殺されそうな危機感に襲われる。



「で、どうして欲しい?」

耳元でライガが囁いた。低いけど甘く……。


今のこの状態は、私がライガにして欲しいことの一環には含まれないらしい。これ以上私に何を望めというのだ。



が、突然に思い出す。

今の私がライガに望むこと――――あるじゃん!