pianissimo.

「またそうやって、答えにくいこと聞く」

ムスっと膨れて返せば、「そうか? なんで?」なんて、邪心など何もないピュアな笑顔を見せる。もう悩殺寸前、私は無事、教室へ生還できるのだろうか。



「じゃあ……とりあえず、私を解放して」

何はともあれ、まずはこれでしょう。こんな風に抱っこされていては、冷静に話なんか出来ない。とんでもないことを口走ってしまいそう。


「はい」

呆気なく、本当にあっさり、ライガは私の腰を抱いていた両腕を開いた。うーん、これはこれで寂しくなるのは何故?



ゆるゆると身体を動かし、ライガの上から隣へと移動する。そうしてライガを特に何の目的もなくじぃっと見詰めた。