pianissimo.

「先輩、大丈夫?」

ぐったりとライガに自分の上半身を完全に委ね、放心状態の私。思考も止まったまま。ぼんやりとした視界には、ライガだけが映っている。


「へ?」

間抜けな声が漏れた。


「『大丈夫か?』と聞いている」

かしこまった口調で答えたと思ったら、ライガはニサッと笑って私の横腹をくすぐる。


「や、やめてっ!」

身を捩って逃げながら大きく傾いていた上半身を真っ直ぐに起こした。そのままライガの上からも退こうとしたら、すかさず腰に両腕を回され引き戻された。


すごく近くにライガの顔があって、どうしたらいいかわからない。頭の中が真っ白になる。