pianissimo.

「嫌とか……そういう問題じゃない。駄目でしょ?」


「『駄目』とかそういうのいらない。彼女いるなら、嫌?」

もう一度ライガは聞く。


『そういうのいらない』って何? 私にとっては『そういうの』、重要なのに。私はライガの彼女じゃない。

一番じゃなきゃ嫌だ。キスもだけど、こんな風に座って抱っことかも、嫌。



ライガの一番になりたい。けど、なれない。キスはしたい。ライガはキスはしてくれる。だったら……。



「イヤっ、じゃない」



それは、自分の声じゃないみたいに甘く響いた。一体どこから出て来たのか。本当にこの喉が鳴ったのか。



ライガの顔がまたゆっくりと近付いてきて、二つの唇の隙間を埋める。