【潤SIDE】
「……ね、俺思ったんだけどさ、
琉美と遥って最近仲いいよね」
輝流たちの部屋に集まり、
そこそこ普通に
騒いでいたときだった。
―――健が突拍子もなく、
そう言った―…。
「そう言われてみると…そういえ
ばそうだな」
……と、健に次いで彼方も
うなずいた。
俺は何も言わずに、
話を聞いていた。
輝流は………
その話がすごく気には
なっているものの、
興味なさそうに装うのに
必死な様子だった。
「付き合ってるんじゃね?」
翠がサラッと言った、
その一言に俺は。
「…………ブッ!!ゲホゲホゲホッ……」
不覚にも、
飲んでいたコーヒーを吹き出し、
オマケに思いきり、
むせてしまった。