「…………ね…輝流…「遥にちょ
っかいだすな」」
輝流は珍しく、
そんなことを言った。
………って!!
だから今は、
それどころじゃないのっ!!
「遥君って、同級生?」
遥“君”かぁ…。
「あぁ。……つっても年齢的には
一つ下だけどな」
「そうね」
―――あたしの知ってる
“遥”は、“女”。
今会った
“遥君”は、“オトコノコ”。
だけど―…
―――同姓同名の別人?
…………その可能性は
否定出来ないけど…
たぶん…同姓同名の
別人である可能性は、
限りなく低い。
………ような気がして仕方ない。