「琉美」

「潤君!!」

「今日は琉美が浴衣?」

「うん!!」

…………いつの間にか背後には、
潤が立っていて―…。



…………全然、
気配を感じなかった…。


………って、
お祭りで人がいっぱいなんだから
当たり前か。



―――だけどあたしは、
たかだかこれくらい…しかも、
一般人で他人ばっかりなら、

知り合いの気配くらい、
感じとれるはずなんだけどな…。



…………まさか潤、
わざと気配消して
近づいて来た…?


………って!!!!


んなわけないない!!!!


だいたい、
潤があた…俺にそんなことする、
意味がわかんないし!!