「かわいかったよ?」
『あぁ』
「明日、楽しみだね」
『咲希は来ねぇだろ』
―――お。 ひっかかったな?
「なんでそう言い切れる?琉美や
健が誘ったかもしれねぇのに」
まぁ…咲希ちゃん“は”、
200%絶対来ないけどな。
『…………』
「輝流さ、ホントは気づいてるよ
ね?」
『…………何の話だ』
「遥が、本当はおん…『潤』」
―――聞いたことがないくらい、
ドスの効いた低〜い声で、
俺の言葉を遮った輝流。
…………輝流。
お前、気づいてる?
遮った、
イコール、
俺の言いたかったことを
わかっていた。
…ってことと、
不機嫌になってる、
イコール、
言うなって怒ってる、
イコール、
“肯定した”
………ってことに。