びっくりして下を見ると、 そこにいたのは、 ぶつかった…と見られる、 私服姿の女と。 浴衣姿の女がいた―…。 「…………はる…」 浴衣姿の女は、 “はる”とそこまで言って、 ハッとしたように慌てて、 口をつぐんだ。 ……………はる…か…さん…? 「ごめんなさい。琉美、大丈夫?」 「う、うん…」 「…本当に、すみませんでした」 浴衣姿の女は、 もう一回謝って、 逃げるように足早に立ち去った。