「…………ね、遥」
「……ん? 何?」
―――夜。
琉美は不安そうな顔で、
聞いてきた。
「夏祭り行くの……ヤだ?」
………………え―…。
「な、ん、で…?」
「ん〜……なんとなく?まぁ…あ
えて言うなら、さっきの悠さんや
楓君との話から思ったから?」
「…………別に、イヤじゃない。
祭りは、好きだよ」
祭り…“は”だけど。
「…………そっか」
「琉美。明後日のお祭り、浴衣、
着る?」
「着たいけど〜持ってない!!」
「貸そっか?確かタンスに、あっ
たハズだから」
「いいの?」
「あたしは着れないし。サイズな
らたぶん、大丈夫だと思う」
あたしも琉美も、
同じくらいの身長だしね。

