四人で町中を平日の昼に歩くという行為事態私には不思議だった

普通であれば学生服を着て学校で食事という事なのだが今は訳が違う

私服で町中の定食屋へ向かおうとしている

私にとっては新鮮な気持ちだった

しばらく歩くと『九州屋』と呼ばれる定食屋に着いた

店に入り座ると緒方が聞いてきた

「なぁ、なんだって前の高校辞めたんだ?」
いきなりストレートな質問が来た

「うーん…ちょっと言いづらいんだけど落第しちゃってさぁ…」

「なーんだ、そんな事か。お前が一番まともだよ」

「そうなの?」

「あぁ、だって今来ている学校に来る奴ってなんらかしら訳アリだからな。俺も和義も洋太もそうだけどな」


「へぇ、ちなみに緒方は何だったの?気まずいならいいけど…」

「ハハッ、大丈夫だよ。気にすんなって!俺はちょっとヤバいけど喧嘩で退学だよ」

「マジで?!」

「あぁ、和義は何だっけ?」

「俺は学校に行く気がなかったんだよ」

「へぇー」

「俺は緒方と同じようだけどちょっと違うんだ」

洋太が言い出した

「俺さぁ喧嘩もそうだけどカツアゲしてるのバレてさ。それで」

「ちょっとカツアゲで退学はキツいな…」

「だろ!」

初めて会った人達なのになぜか打ち解けあっていた