楽しかったが地獄のような大晦日から約半月
私は若菜としょっちゅう遊んでいた

ついにその時を迎えたのだった

一月のある週末

いつもの様に若菜が土曜日に遊びに来ていた
私の地元の友達ともだいぶ顔見知りになった
みんなと遊んだ夜の日
いつもの様に食事をして私の部屋でくつろいでいた

夜寝る時は同じ布団で寝ていた

健全な男性ならば手を出すはずの状況である
私は毎度手を出せずにいた

手を握るか、キスをするので精一杯だった

しかし今日は違っていた

事前に益山からとある物を渡されていた

コンドームだった

『早くしろ!』

勇気がない私にくれたプレゼントであった

夜中二人で布団に入ろうとした時私は若菜の手を掴まえて隣りに座らせた

若菜も何事かと思ったのか隣りにチョコンと座っている

既に緊張と違う意味の興奮で勃起していた

若菜の顔をジッと見つめた

向こうも私をジッと見ている

ムードとはこんなにも大事なものなのかと思った日でもあった

次第にパジャマ姿のふたりの顔は近付いて唇を重ねた

私は若菜を抱き締めた
自分の心臓が動いているのがよくわかるくらい緊張していた