あの出来事から約一ヵ月、私は若菜と手をつないでからというもの順調にきていた

たまにケンカするものの大半が私が謝るというパターンだった

十二月のイベントである『クリスマス』をまさか私が彼女を作り参加できるとは思ってもみなかった


学校の終業式もおわり冬休みに突入するのであった

クリスマス当日、私はアルバイトを終え帰宅すると若菜から着信があった

かけ直すと

「もしもし、ユキちゃん?バイト終わった?今ねぇそっち向かってるから着いたら連絡するね」

「あいよ」

そういうと私は自転車に乗り肌に突き刺さる位の風の中を軽快に飛ばした

鼻歌交じりに自宅へと急いだ

ただ若菜が自宅に来るのはあまりない事であった

私が呼ばないというのはあるが親に彼女がいると思われるのが恥ずかしかった


親に紹介はしたもののお互い似た者同士の為か延々と喋っていた

ただ私の家は女の子が欲しかったらしく家に彼女が来ているというだけで母親のテンションは高かった