階段を降りると朝焼けに近い薄明かりになっていた

最後に日高やあたるに挨拶するとあたるが

「またあるから来なよ。次は半額で入れてやるからさ!」

「はい、ありがとうございます」

そういうと私達は駅へと歩き出した

外に出た途端シャツや体がタバコ、汗のニオイでとても臭かった

「うわ、くせ!早く風呂入りてぇな!」

メンキンがまだ誰も歩いていない町中で叫んでいた

みんな異様なニオイで早く家に帰りたい雰囲気が漂っていた

電車を始発で帰るのは初めてであった

乗ってから気付く事がたくさんあった

意外に朝から乗る人がいるということ

みんな誰もいない車両で調子にノッていた

本来座る場所で寝そべりながら家路へと向かっていた

途中から睡魔に教われそうになったが踏ん張ってなんとか家路へと向かった

早々にシャワーを浴び寝床へ着く

肝試しと同じくらいの早さで気を失う様に眠りに入った