プールに入った次の日の朝から全員でチケットぴあへ電話していた

さすがに大物バンドの為に当然のようにつかまらない

全くつながらず約二時間たったころ正也から私に電話が入った

「はい、あっ、正也?今電話すんなよ。チケット取れてねぇんだから」

「おっ、頑張ってるねぇ。もう大丈夫だぞ」
「えっ、なんで?取れたの?」

「おう!しかも全員分だぞ!あとで二千円よろしく!じゃあまた」

電話を止め勝利の一服を吸う事に
私がチケットとったわけではないのだがやたら勝ち誇ったような感じだった

さらに夏が嫌いなのだが楽しくなりそうな予感が全開だった

無意味に踊りだす始末である


さらに何日かたったころ益山と正也が私の自宅に遊びに来た

「お疲れさーん!急な話だけど明日土曜日の夜空けておいて!」

いきなり正也がいうと
「クラブ行こうぜ!クラブ!」

「えー、クラブってHip HopとかR&Bとかかかってる場所でしょ?苦手なんだよな…」


「ユキ!違うぞ!ロックやパンク、スカしか流れねぇぞ!」

「ウソ!だったらいくよ」

私もそういうものがあるというまでは知らなかった