暑いわりには太陽が出ていなく曇りでムシムシする日だった

前回よりも人が多く一ヵ所に万単位の人が集まってくると思うとなんだか不思議な感じであった

しばらくするとMCが登場したのである

『みんな!始まっちゃうよ!準備いいか!」
そう言うと会場中声の渦が凄かったね

『準備いいみたいね!それじゃあ始めよう!Cocobat!!』

最初からすごいバンドの登場であった

一緒にいた若菜を無視して群衆の渦に私は飛び込んだ

それは益山、勝谷、メンキン、正也も同じだった

瞬時に大汗をかきシャツが汗でベトベトになっていた

ベースのスラップ音が会場をかき混ぜた

客席側も一体感になり激しさも上に上にと向かっていった

一つ目のバンドが終わり若菜の元へ向かうと
「凄いね!」

見たこともない目をしながら言っていた

「だろ!一つのバンドでこれだもん!先に行くにつれ激しさはもっと凄くなるよ」

私はそう言うとコーラを飲みながらハァハァ言っていた

「益山くんってなかなかタフだね!」

若菜がそう言うと

「あぁ、アイツハードコア大好きだからな。楽しくてしょうがないんだろうな」

私はゆっくりとタバコをふかしていた