「どしたの?」

私はそう言うと若菜は少し恥ずかしそうに

「……水着取って…」
「はぁ?」

言っている意味が全く理解不可能だった

「後ろに手が回らないの…」

「………だって水着着てるって事は手が回るんじゃないの?」

「そうじゃないの、あたし体かたいからヒモしめてから着たの!」
「……だったら同じようにやれば…」

言いかけた瞬間怖い目つきで睨まれたので素直にヒモを取る事に

ヒモを取ると若菜の胸がはだけていた

それを見た私は急に恥ずかしくなり後ろを向いてしまった

「み、見えてるよ!」
私がそう言うと若菜は
「今さら恥ずかしがらないでよ!全くいつまでたっても変なとこダメなんだから!まぁそこが良いところでもあるけどね!」

「ほっとけ!」

「フフッ」

そう言うと私は部屋から出て若菜を待つ事に
落ちつく為の一服がやたら長く感じた

焦りながら待っていると若菜が出て来た

「おまたせ!」

「あ、ああ」

髪の毛を後ろで束ねた若菜を見て私は少し落ち着いた様に感じた

「さて、ごはん食べようか」

店長が用意してくれた食事を食べに再び『イルカ』へと戻った